「オープンワールド系のゲームにとりあえず釣りを入れようとするのそろそろやめてほしい」——そんな率直なX投稿が、2026年5月17日ごろから急速に拡散し、ゲームファンたちの間で賛否を巻き起こしている。
きっかけとなったX投稿

最初に話題を作ったのは、Xユーザーののすふぃる(@nosfill_x)氏の投稿だ。「オープンワールド系のゲームにとりあえず釣り入れようとするのそろそろやめて欲しい / 正直何も面白くない」という短いひとことが、多くのゲームプレイヤーの共感を呼んだようだ。
この投稿に続き、K.Yuki(@K_Yuki_yukki)氏が「強制じゃなければ構わない」としつつも、「魚なのに何かの素材で必要」「進行に必須」「有用なアイテムがもらえるサブクエの対象にはしないでほしい(力説)」と、より詳細な不満を表明。釣り要素そのものではなく、それが”強制”になっていることへの批判が浮き彫りになった。
さらにtakuyas(@takuyas)氏は「釣りがあってもいいけど、そろそろ釣りゲーとして進化させてほしい。ほとんどガチャと変わらないのは面白くない」と、存在自体を否定するのではなく品質面の改善を求める声を上げた。
批判の本質は「釣り自体」ではなく「実装の雑さ」
投稿への反応を整理すると、「釣り要素そのものへの批判」と「雑な実装・強制参加への批判」が混在していることが見えてくる。
批判的な意見としては、「ほとんどタイミングゲーやらされるだけ」「釣果がただの運」「魚一匹釣るのにつまらない操作を数分かけてやる必要がある」「レア魚100種類・天候限定・伝説の釣り竿みたいに妙に作り込まれているのに、本編との関係がほぼ薄い」といった声が目立った。要するに、ミニゲームとしての完成度の低さ、そしてそれを強制させるゲーム設計への不満が根っこにあるようだ。
一方で、擁護派の声も根強い。「RDR2の釣りは楽しい」「FF15の釣りは本格的でやり込み要素も多く良かった」「釣りは雰囲気ゲー・世界観要素として必要」「自分でやらなければいいだけでは?」といった意見も多く寄せられており、一概に”悪”とは言い切れない状況だ。
「やるもやらないもその人の自由じゃん。勝手にやらなきゃいいだけ」
こうした「任意なら問題ない」という意見も多い一方、「任意のはずが達成・収集要素と結びついていてやらざるを得ない」という反論も根強く、議論は噛み合わないまま続いている様子だ。
「釣りだけじゃない」問題に広がる議論
この議論は釣りにとどまらず、オープンワールドゲームのミニゲーム全般への不満へと広がりを見せた。「レース(まだわかる)、音ゲーは特にいらない」「時間制限付きサブクエと護衛ミッションもいらない」「ドラクエのカジノやすごろくもいらない要素、やらないと手に入らない装備があって本当に嫌だった」といった声が続々と上がり、”本編と切り離されたミニゲームへの強制参加”が多くのプレイヤーにとってストレスになっているという実態が浮かび上がった。
あるコメント欄では「ミニゲームをクリアしないと見られない回想ストーリーも面倒だった」という具体的なタイトルへの言及もあり、ストーリーとミニゲームを結びつける設計手法への疑問も呈されている。
釣り要素の”理想形”を求める声も
批判が集まる一方で、建設的な意見として「釣りゲーとして進化させてほしい」という方向性も提示されている。「川のぬし釣りレベルの演出とゲーム性を用意してほしい」「ヒットするまでのプロセスを大事にしてほしい」「FF15や紅の砂漠のような本格的な作りなら歓迎できる」といった声は、釣り要素を全面否定するのではなく、きちんとゲームとして成立させてほしいという要望を示している。
また「MMOなら釣り中にフレンドと話せるが、ソロOWで黙々と釣りさせられるのはきつい」という指摘も興味深い。同じ釣り要素でも、プレイ体験の文脈によって受け取り方が大きく異なるようだ。
オープンワールドと「お決まり要素」の関係
今回の議論が広く共感を集めたのは、釣りに限らず「オープンワールドにはこれを入れろ」という慣習的なチェックリストへの疑問を多くのプレイヤーが感じていることの表れかもしれない。釣り、ハウジング、カジノ、採取……それぞれの要素がゲームの世界観に溶け込んでいれば歓迎されるが、とって付けたような実装では不満の種になるという構図は、オープンワールドに限らず現代のゲームデザイン全体に通ずる問いとも言えそうだ。
▶ 関連: オープンワールドRPG『NTE』、生成AI使用疑惑で物議 VTuber・アイアンマウスはPR配信を中止
プレイヤーの声が開発者に届き、より洗練されたミニゲーム体験が生まれるきっかけになるかどうか、引き続き注目したい。

