Kinetic Gamesが開発・販売する協力型ホラーゲーム『Phasmophobia』が、2026年5月6日に配信されたアップデートをきっかけにSteamで低評価レビューを大量に受けていることが話題となっている。開発側はすでに謝罪声明を発表しており、改善策も示されているが、コミュニティの信頼回復には時間がかかるとの見方もあるようだ。
5月6日アップデートで何が変わったのか
『Phasmophobia』は最大4人での協力プレイに対応したホラーゲームで、廃屋や心霊スポットを探索しながら幽霊の正体を突き止めるゲームプレイが特徴だ。PC(Steam)のほか、PS5・Xbox Series X|Sにて早期アクセス中であり、2026年内にはバージョン1.0の正式リリースも予定されている。
問題の発端となった5月6日配信のアップデートでは、ゲーム内キャラクターのモデルが全面的に刷新され、装飾品などの外見カスタマイズ要素も新たに追加された。ビジュアル面での大きなアップグレードとして注目された一方で、実際にプレイしたユーザーからはゲームプレイ上の使い勝手に関する批判が相次いで上がることとなった。
下記はゲームの概要を紹介する映像だ。
「ワンテンポ遅れる」「道具が使いづらい」――ユーザーから批判が続出

アップデート後にSteamやコミュニティ掲示板に寄せられたプレイヤーの声を見ると、操作感やUIに関する不満が目立つ。主な指摘を以下にまとめる。
- 「ありとあらゆるキャラクターの動作がワンテンポ遅れるようになった」
- 「道具の使い勝手が以前より悪くなった」
- 「テキストやフォントが小さくなり、画面が見づらい」
- 「リアリティを追求したのかもしれないが、プレイヤー側には何一つメリットがない変更だ」
SteamDBで確認できるレビュー推移によると、ゲーム全体の総合評価スコアへの影響は限定的なものの、5月5日〜6日を境として低評価レビューの投稿数が急増しているとのことだ。ゲームの根幹となるホラー探索体験そのものへの不満というよりも、新キャラクターアニメーションに起因する操作レスポンスの変化が主な原因とみられている。
開発チームが謝罪、5月12日パッチで改善へ

こうした批判を受け、Kinetic Gamesは現地時間5月12日に配信予定のパッチノートを公開。その冒頭で、前回のアップデートに関して「明らかに期待に沿うものではなく、皆様への約束を果たせませんでした。皆様からのフィードバックやご意見は正当なものでした」と謝罪の言葉を述べている。
コミュニティの皆様からの信頼を取り戻すには、まだまだ長い道のりが待っていることを私たちは理解しています。
5月12日のパッチでは、批判を集めていた道具切替アニメーションの削除など、操作感に関する複数の改善が盛り込まれるとのこと。さらに同パッチノートでは、今後もキャラクターアニメーションの改善および利便性の向上を目的とした「プレイヤーキャラクターアップデート第2弾」を配信する計画も明らかにされた。
コミュニティ内での反応はさまざま

開発側の素早い対応を評価する声がある一方で、「そもそもリリース前にもっとテストすべきだった」「早期アクセス中でもこれだけ大きな変更を加えるなら事前の告知が必要だ」といった意見も見受けられるようだ。ゲームの根本的な面白さを支持するプレイヤーからは「謝罪と改善の姿勢は評価できる」「v1.0正式リリースに期待している」という肯定的なコメントも存在しており、両論が入り混じっている状況と言えそうだ。
低評価レビュー爆撃という形でプレイヤーの不満が可視化されたことは、開発側にとっては厳しい現実を突きつけられた形だが、今回の迅速な謝罪と具体的な改善計画の提示がどこまでコミュニティの信頼回復につながるかは、今後のアップデートの出来にかかっているだろう。
正式版v1.0リリースに向けて

『Phasmophobia』は2026年内にバージョン1.0の正式リリースが予定されており、今回の騒動はその重要な時期に発生したといえる。開発チームが約束した改善が着実に実施されるかどうか、またコミュニティとの関係修復がどう進んでいくかについて、今後も注目が集まるとみられる。現時点では公式による追加のコメントや声明は確認されていない。最新情報はSteamの公式ストアページやパッチノートで確認できる。

