海底で150人サバイバル、198円の短編ノベル、走る列車上に都市建設——注目インディー3選

海底で150人サバイバル、198円の短編ノベル、走る列車上に都市建設——注目インディー3選【2026年5月第4週】

今週注目のインディーゲームは、スケール感が桁違いの水中マルチサバイバル、100%好評を集める超低価格の短編ノベル、そして走る列車の上に都市を築くコロニーシムの3本。それぞれ個性が際立った作品ばかりだ。

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『Anchor』——16km²の深海に最大150人超が集結するサバイバル

核戦争後の世界を舞台に、遺伝子改造された人類の末裔として深海の生存競争に挑む大規模マルチプレイサバイバルだ。フィールドの広さはなんと16km²。最大150人以上が同じ海底世界に共存するスケール感は、同ジャンルの中でも際立っている。

ゲームプレイの軸となるのは海底基地の建設と資源収集。拠点は単なる休憩所ではなく、防衛設備を強化して他プレイヤーのレイドに備えたり、逆に敵の基地へ侵攻して資源を奪ったりと、攻防一体の生活基盤として機能する。戦闘では近接武器のほかスピアガン・クロスボウ・銃器など水中戦向けの装備が揃い、洞窟や峡谷といった多彩なバイオームが探索欲を刺激する。

PvPが苦手なプレイヤーにも配慮されており、ソロまたは協力プレイ専用のサンドボックスモードも用意されている。このモードではサメなどの野生生物や敵AIの波状攻撃から自分の「家」を守り抜くことが目標となる。対人戦を避けながらも緊張感のあるサバイバル体験を楽しめる設計は、幅広い層への訴求を狙っているようだ。

  • ジャンル:水中マルチプレイサバイバル
  • 対応プラットフォーム:PC(Steam)
  • 発売予定:2027年
  • 価格:未定
  • 日本語:あり

『ストッカーの中の死体っていくら?』——198円で読める、静かで100%好評の短編ノベル

『ウィッチリング』『サンセット・ルート』などを手掛けた個人開発者・Renka氏による短編ビジュアルノベルが2026年5月28日に配信された。インパクト抜群のタイトルとは対照的に、「ありふれた街」で起きる「ありふれた物語」を描くと銘打った作品だ。

Steamのストア紹介文には「期待を抱かせることができない」という一文が並ぶ。あえて盛り上げを排した、開発者本人の言葉を借りれば「どこにでもある物語」という自己評価が、逆説的に気になる存在感を放っている。本文中にはテキストが背景に溶け込む演出が採用されており、不穏さと静謐な美しさが同居した独特の雰囲気が生まれているようだ。記事執筆時点でSteamレビューは31件、好評率はなんと100%。BGMのセンスや落ち着いたチルな雰囲気を評価する声が多く寄せられている。

  • ジャンル:短編ビジュアルノベル
  • 対応プラットフォーム:PC(Steam)
  • 発売日:2026年5月28日(発売中)
  • 価格:198円(6月12日まで178円のセール中)
  • 日本語:あり

『Steel Artery: Train City Builder』——走る巨大列車が”移動する街”になる都市建設シム

2026年5月16日にリリースされたスチームパンク世界観のコロニー建設シミュレーターだ。プレイヤーは帝国再建計画の一環として動き出した巨大列車の市長に就任し、走行しながら車両ごとに施設を配置して移動都市を発展させていく。

登場する住民は人間・エルフ・オークという異なる種族で構成されており、それぞれ異なる価値観や需要を持って生活している。面白いのは住民AIが完全自律型である点で、住民たちは自ら仕事を選んだり、遠すぎる職場を拒否したりと、プレイヤーの直接命令なしに動く。プレイヤーは環境と機会を整えることで街全体を間接的に導いていくという、一風変わった都市運営体験が楽しめる。限られた列車スペースの中でいかに効率よくレイアウトを組むか、資源管理だけでなく住民の感情まで考える必要があるため、パズル的な面白さもあるようだ。

  • ジャンル:コロニー建設シミュレーター
  • 対応プラットフォーム:PC(Steam)
  • 発売日:2026年5月16日(発売中)
  • 価格:1,499円
  • 日本語:あり

3作品いずれも、大手スタジオでは生まれにくい尖ったアイデアが光っている。198円という破格の価格設定で100%好評を集める個人開発ノベルから、150人規模の深海サバイバルまで、インディーシーンの振れ幅の広さを改めて実感させてくれるラインナップだ。

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