2026年上半期・和ゲーMetacriticスコアまとめ―カプコン3冠、ポケモンも最高評価クラス

2026年の上半期(1〜5月)は、日本のゲームメーカーにとって近年まれに見る豊作期となったようだ。Metacriticに掲載されているスコアを見渡すと、85点以上の高評価タイトルが複数ランクイン。カプコンは同期間だけで3本ものビッグタイトルを世界市場に送り出し、ポケモンシリーズは歴代最高評価クラスの新作を投入した。本稿では、2026年5月時点のMetacriticデータをもとに、上半期の和ゲーシーンを振り返る。

目次

上半期ハイスコアタイトル一覧(Metacritic準拠)

まずは、主要タイトルのMetascoreを一覧で確認しよう。以下の表は2026年5月時点のスコアを参照しており、機種によって差が生じている作品については代表機種のスコアを基準としている(機種差がある場合は備考欄に記載)。

タイトルメーカー発売日Metascore対応機種
ぽこあポケモン任天堂/ゲームフリーク2026/3/589Nintendo Switch 2
バイオハザード レクイエムカプコン2026/2/2789PS5 / Xbox Series X|S / PC
バイオハザード7 Gold Edition(Switch 2移植)カプコン2026/2/2787Nintendo Switch 2
仁王3コーエーテクモ/Team Ninja2026/2/686PS5 / Xbox Series X|S / PC
Pragmataカプコン2026/4/1786PS5 / Xbox Series X|S / PC
パラノマサイト FILE38 伊勢人魚物語スクウェア・エニックス2026/2/1985PS5 / Nintendo Switch 2 / PC
モンスターハンターストーリーズ3カプコン2026/3/1385PS5 / Nintendo Switch 2 / PC
BLAZBLUE ENTROPY EFFECT Xアークシステムワークス2026/2/1284PS5 / PC
スーパーボンバーマンコレクションコナミ2026/2/584Nintendo Switch 2 / PC
英雄伝説 界の軌跡日本ファルコム2026/1/1584PS5 / PC
ドラゴンクエストVII リイマジンドスクウェア・エニックス2026/2/583PS5 / Nintendo Switch 2 / PC
イースX プラウドノルディクス日本ファルコム2026/2/2083PS5 / PC
バイオハザード ヴィレッジ Gold Edition(Switch 2移植)カプコン2026/2/2781Nintendo Switch 2
テイルズ オブ ベルセリア リマスタードバンダイナムコ2026/2/2777PS5 / Nintendo Switch 2 / PC
零〜紅い蝶〜 REMAKEコーエーテクモ2026/3/1274〜82(機種差あり)PS5 / Xbox Series X|S / PC / Nintendo Switch 2

スコアは2026年5月時点のMetacriticデータに準拠(出典: https://www.metacritic.com/browse/game/all/all/current-year/)。

カプコン独走――上半期だけで高評価3冠達成

2026年上半期で最も存在感を放ったのは、間違いなくカプコンだろう。同社は2月27日という単日だけで「バイオハザード レクイエム」(89点)と「バイオハザード7 Gold Edition Switch 2移植」(87点)、「バイオハザード ヴィレッジ Gold Edition Switch 2移植」(81点)という3タイトルを同時リリースするという大胆な戦略に打って出た。

特筆すべきは「バイオハザード レクイエム」の商業的パフォーマンスだ。本作はシリーズ史上最速の売上ペースを記録したと報じられており、批評面・商業面の両輪でシリーズ最強クラスの仕上がりを見せた。FBIアナリストのグレース・アシュクロフトと、おなじみのレオン・S・ケネディという2主人公のクロスオーバーストーリーが評価を後押ししたようだ。

3月には「モンスターハンターストーリーズ3」(85点)が続き、4月には完全新規IP「Pragmata」(86点)が登場。Pragmataは発売2日で100万本を突破するという驚異的なスタートを切り、長年の開発期間に見合った世界的評価を獲得した。カプコンはMetacriticのパブリッシャーランキングで3年連続トップ3入りが確実視されており、2026年上半期の結果はその流れを一段と強固にしたと言えるだろう。

ポケモン・スクエニ・コーエーテクモの動向

カプコンに次いで注目を集めたのが任天堂とゲームフリーク共同開発の「ぽこあポケモン」だ。89点という評価はポケモンシリーズ歴代でも最高評価クラスに位置づけられており、「メタモンが主人公となり、荒廃した世界をポケモンたちと共に再建する」というユニークなコンセプトが批評家に高く評価された。Nintendo Switch 2のハードウェア特性を活かしたワールドビルディング要素が特に好評のようで、ポケモンIPの新たな可能性を示す作品となった。

スクウェア・エニックスは「パラノマサイト FILE38 伊勢人魚物語」(85点)と「ドラゴンクエストVII リイマジンド」(83点)という、毛色の異なる2作品で存在感を示した。前作「パラノマサイト FILE23 本所七不思議」で注目を集めたホラーADVシリーズの続編は、前作同様に高い完成度を維持。一方のドラクエVIIリイマジンドはオリジナル版のリビルドという性質上、評価が分かれる部分もあるものの、全体としては良好なスコアをマークしている。

コーエーテクモは「仁王3」(86点)と「零〜紅い蝶〜 REMAKE」(74〜82点)という2本の柱で上半期に臨んだ。仁王3はTeam Ninjaが手がける戦国アクションRPGシリーズの最新作として、シリーズの安定した品質を維持する評価を獲得。一方、零REMAKEはPS5版が74点、PC版が82点と機種間で大きな評価差が生じており、最適化の課題が示唆される結果となった。

日本ファルコムの安定感と、その他メーカーの動き

中堅メーカーの中で際立った安定感を示したのが日本ファルコムだ。「英雄伝説 界の軌跡」(84点、1月15日)と「イースX プラウドノルディクス」(83点、2月20日)と、わずか1か月強の間に主力2シリーズの新作を投入し、ともに80点台をキープした。大規模な広告展開やマーケティング投資なしに、コアファンを中心とした安定した評価を積み重ねるファルコムの体質は、2026年上半期においても健在だったと言えるだろう。

アークシステムワークスの「BlazBlue エントロピーエフェクト X」(84点)は、2Dアクションの文脈で高い完成度を見せた作品として注目に値する。コナミの「スーパーボンバーマンコレクション」(84点)もNintendo Switch 2向けにシリーズの名作を集めたタイトルとして好評を博した。

やや苦戦気味だったのがバンダイナムコの「テイルズ オブ ベルセリア リマスタード」(77点)だ。Metacritic上の批評家スコアは無難な水準にとどまったものの、ユーザースコアは5.5点と賛否が大きく割れる結果となった。リマスターの仕様や価格設定に対するユーザーの不満が一部で噴出しており、ファンコミュニティ内での議論が続いているようだ。

メーカー別総評と下半期への展望

2026年上半期の和ゲーシーンをメーカー別に振り返ると、次のような傾向が浮かび上がる。

  • カプコン:圧倒的な本数と品質で上半期を席巻。バイオハザード・モンハン・新規IPのPragmataと3軸での展開は、他メーカーを大きく引き離す結果となった
  • 任天堂/ゲームフリーク:ポケモンポコピアの89点はシリーズの新境地を示す。Switch 2のキラーコンテンツとしても機能した
  • スクウェア・エニックス:パラノマサイトの好評継続とDQVIIリイマジンドの安定スコアで、ライトアドベンチャーとJRPGの双方で存在感を維持
  • コーエーテクモ:仁王3は高評価も、零REMAKEの機種間評価差という課題も残った。品質管理の均質化が今後の鍵か
  • 日本ファルコム:軌跡・イースの2ブランドで一貫して80点台を維持。規模は小さいながらも安定した品質供給を続けている

下半期に目を向けると、コーエーテクモの「鬼武者 Way of the Sword」をはじめとする注目タイトルが控えており、和ゲーの勢いが持続するかどうかが焦点となりそうだ。特にカプコンが下半期も大型タイトルを用意しているとすれば、通年での出荷本数・評価ともに記録的な年となる可能性がある。

2026年はすでに和ゲーにとって当たり年と呼べる水準に達しており、世界の批評家コミュニティにおける「日本産タイトルの品質」への評価は、かつてないほど高まっているようだ。下半期のラインナップを踏まえ、引き続き注目していきたい。

(出典: https://www.metacritic.com/browse/game/all/all/current-year/ ※スコアは2026年5月時点のMetacriticデータに準拠)

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