ゲーマーやPC自作ユーザーにとって見過ごせないニュースが飛び込んできた。Samsung製SSDの価格が、2026年5月に入ってさらなる急騰を見せており、累積の値上がり率が300%を超えるモデルまで登場しているというのだ。秋葉原のパーツ価格を継続的に追うメディア「AKIBA PC Hotline!」が5月12日に報告した相場調査によると、状況はかなり深刻なレベルに達しているようだ。
具体的にどれくらい上がっているのか
AKIBA PC Hotline!の相場調査によれば、Samsung「9100 PRO」シリーズのヒートシンク搭載4TBモデルは約31.5%高の279,980円、同2TBモデルは約30.6%高の140,980円にそれぞれ値上がりした。さらに衝撃的なのがヒートシンク非搭載の8TBモデルで、最安値こそ約16,000円ほど下がった398,000円のショップもあるものの、複数のショップでは134,000円高の547,980円という価格が並んでいる。
また、比較的手が届きやすいはずの1TBモデルですら約67,980円という価格帯になっており、ネット上では「PS5が買えてしまう」と驚きの声が広がっている。
Samsung製SSDが度重なる急騰で累積値上がり率300%超へ、「9100 PRO」8TBモデルは複数ショップで約55万円に
なぜここまで値上がりしているのか

価格急騰の背景としてよく挙げられているのが、AIブームによるストレージ需要の激増だ。データセンターや企業レベルでの大容量ストレージ需要が旺盛で、高くても買い続ける法人ユーザーが存在する限り、価格は下がりにくい構図になっているとみられる。ネット上でも「AIバブルやろ」「企業が高くても買うから」といった声が多く見られ、一般消費者向けの市場まで影響が波及している格好だ。
また、円安傾向が続く中での輸入コスト上昇も無視できない要因と言えるだろう。2〜3年前には1TBが1万円を切るケースも珍しくなかっただけに、今の価格水準はまさに隔世の感がある。
ゲーマーへの影響——PS5増設やPC自作に直撃

ゲームという観点では、PS5のSSDストレージ増設を検討しているユーザーへの影響が特に大きい。PS5はM.2 NVMe SSDの内部増設に対応しており、安価な時期にはゲーム用ストレージ拡張の定番カスタマイズとして人気を集めていた。しかし現在の相場では1TBでさえ数万円規模に跳ね上がっており、「PS5から剥ぎ取った方がコスパ良さそう」「PS5のSSD増設はもう無理」といった嘆き節がSNSに溢れている。
PC自作ユーザーからも「去年4TBを6万円ほどで買えたのに」「安かった頃に複数枚まとめ買いしておいて本当によかった」という声が多く、今年に入ってから購入のタイミングを逃していた人々の落胆は大きいようだ。Nintendo Switch 2向けのmicroSD Expressカードも依然として高値が続いているとの指摘もあり、ゲーマー全体にとって厳しいストレージ事情が続いている。
「買い時を待てばいい」はもう通用しない?
かつてはPC周辺機器の価格は「待てば下がる」が鉄則とされていたが、今回の高騰はその常識を覆しつつあるようだ。ネット上では「いまだに待てば安くなると思ってる奴」と揶揄するような書き込みも登場している。一方で、「これは9100 PROという最上位シリーズの話であって、一般的な用途向けの廉価モデルはここまで上がっていない」と冷静に指摘するコメントも見られる。確かに今回の急騰が最も顕著なのはSamsungの高性能ラインナップであり、エントリークラスのSSDは依然として比較的手の届く価格帯のものも残っているとのことだ。
とはいえ、全体的な価格水準が上昇傾向にあることは否定できない。メモリ・ストレージ市場の専門家たちによれば、AIインフラ投資の拡大が続く限り、この傾向が短期間で反転するとは考えにくいとも言われている。ゲーム用PCの新規購入や買い替えを検討しているユーザーは、ストレージのコストについて改めて計算し直す必要がありそうだ。
コミュニティの反応まとめ
今回の価格高騰を受けて、ネットコミュニティでは様々な反応が寄せられている。主なものをまとめると以下の通りだ。
- 「1TBで7万弱はやばい。PS5が買える値段」
- 「8TBが55万円って誰が買うねん」
- 「安い時期に早めに買っておいてよかった」
- 「HDDに回帰する時代がまた来るのか」
- 「AIバブルのせいで一般ユーザーがとばっちりを受けている」
- 「PS5はこう見るとコスパ良すぎる」
否定的な声が多い一方で、「これは一部の高級モデルの話で、一般向けはまだそこまで高くない」という冷静な意見もあり、状況を正確に把握することの重要性を示唆しているようだ。ストレージ価格の動向は引き続き注目していきたい。

