グラフィック比較で浮かび上がった「オブジェクト削減」の実態

Nintendo Switch 2版『FINAL FANTASY VII REBIRTH(FF7リバース)』とPS5版を比較した映像・画像がSNS上で公開され、Switch 2版ではテーブルの上の食事をはじめとする室内の小物オブジェクトが削除されていることが判明した。2026年4月28日(現地時間)、海外ゲームメディアのジャーナリストであるJon Cartwright氏がX(旧Twitter)に比較画像を投稿したことで、日本国内外のゲームコミュニティで大きな話題となっている。
何が削除されているのか――比較画像の内容
Cartwright氏の投稿によると、Switch 2版ではクラウドたちが滞在する建物内のテーブルに置かれた食事のグラフィックが消えており、あたかも食事シーンそのものがなかったかのような状態になっているという。
さらに同氏は続けて、「家の中の小道具全般が大幅に削減されている」とも指摘している。単に食事オブジェクトだけではなく、室内を彩る様々な装飾品や生活感を演出するプロップ類が軒並み省かれている模様だ。
なお、Switch 2版のフレームレートは30fpsとなっており、これに加えてオブジェクトの削減が行われていることが今回の比較で明らかになった形だ。キャラクターのライティング品質についても一部で違いが見られるとの声が上がっている。

公式は無料体験版を配信中。製品版は6月3日発売
スクウェア・エニックスの公式アカウントは同日、Switch 2版およびXbox Series X|S版の無料体験版を配信開始したと発表。チャプター2まで無料でプレイでき、ゲーム内特典の取得やセーブデータの製品版への引き継ぎも可能だとしている。
製品版のSwitch 2版・PS5新価格版はともに2026年6月3日に発売予定だ。今回の比較は体験版を基にしたものと見られるが、現時点でスクウェア・エニックスからオブジェクト削減に関する公式コメントは発表されていない。
「技術的な苦労の結晶」「ゲーム体験には影響しない」――肯定的な声
今回の比較を受け、ゲームコミュニティでは賛否両論の声が上がっている。肯定的な立場からは、「PS5版を知らなければ違和感なくプレイできる」「違和感のない箇所を削る判断は合理的」「これだけの規模のゲームをSwitch 2で動かしていること自体が驚き」といった意見が見られる。
かつて初代Nintendo SwitchにPC向け大作タイトル『ウィッチャー3』を移植した事例が話題になったように、携帯ゲーム機へのAAAタイトル移植は技術的難度が高いことで知られている。「スイッチ版ウィッチャー3が奇跡と言われていたが、FF7リバースも同様の努力の産物ではないか」という声も一定数見受けられる。
また、「ゲームの本筋であるストーリーや戦闘システムはそのままであれば、食事のオブジェクト有無でゲーム体験は変わらない」と指摘する意見や、「PS5とSwitch 2という異なる性能帯のハードに同時対応する以上、ある程度のグラフィック差は不可避」という現実的な見方も散見される。
「30fps維持のためにここまで削るのか」――懸念・批判の声
一方で批判的な意見としては、「これほどオブジェクトを削ってなお30fpsというのは厳しい」「ゲームプレイには関係ないとはいえ、世界観の没入感に影響するのでは」といった懸念が寄せられている。室内の生活感を演出するオブジェクトの削減は、ゲームの雰囲気づくりの観点から問題視する声もある。
さらに「無理に移植しなくてもよいのでは」という意見や、「Switch 2のスペックではこの規模のタイトルを満足に動かすのには限界があるのではないか」という指摘も見られた。ただしこれらの意見は、実際にSwitch 2版をプレイした上での評価ではなく、比較画像・映像を見た段階での感想である点は留意が必要だろう。
海外メディアの評価は高評価気味、最終的な判断は製品版で
今回の比較が広まる直前には、海外メディアがSwitch 2版を「奇跡のような作品」と評し、「フレームレート以外はPS5版と同じように感じた」と報じていた。こうした評価と今回のオブジェクト削減報告が相次いで出てきたことで、議論がより複雑な様相を呈しているようだ。
公開されているグラフィック比較映像では両バージョンの違いをより直感的に確認できる。
Switch 2版『FF7リバース』の製品版は2026年6月3日発売予定。無料体験版はNintendo Switch 2向けに現在配信中のため、実際の品質は各自で確かめることができる。スクウェア・エニックスからのオブジェクト削減に関する公式見解は、現時点では発表されていない。

