Yahoo!エキスパートのゲームライターが「セガガガ」に関するポストを削除――開発関係者から指摘を受けたとの声

Yahoo!のゲームカテゴリ「エキスパート」に登録されているライター・多根清史氏が、2000年発売のセガ・ドリームキャスト用ソフト『セガガガ』に関するポストをX(旧Twitter)上で削除したとして、ゲーム界隈で話題となっている。削除に至った経緯として、開発に携わった関係者から内容の誤りを指摘されたのではないかという声が上がっており、情報発信の信頼性や責任をめぐる議論に発展している。

目次

削除されたポストの内容とは

問題となったポストは、多根氏が『セガガガ』のリブートを望むコメントとともに投稿したものとされている。スクリーンショットを保存・共有したユーザーの情報によれば、その内容はおおむね以下のようなものだったという。

もともと『セガガガ』って社内会議で「こんな不謹慎な内容のゲーム、売れるわけないだろ」と開発中止に。それを竹崎さんが「残りの開発予算なダイレクトが持つから」と最後まで完成させてあげたところ、セガのハード撤退と奇跡的にタイミングが重なって…という一作なので、まずセガがハード参入してから撤退するところを含めてリブートして欲しい。

レトロゲームVTuberの筐体ヶ原キバ子(@kyoutaigahara)氏は、このポストが削除されたことを確認し、スクリーンショット付きでXに投稿。「ツイ消ししちゃったか‥セガガガは元は開発中止になったゲーム‥」と言及している。

「関係者に詰め寄られた」という指摘

ネット上では、このポストの削除前に、ゲームクリエイターでセガガガに深く関わったとされるゾルゲ市子氏が多根氏に対してリプライで内容の誤りを指摘したとも言われている。ゾルゲ市子氏はセガガガに関して「一次情報に近い立場の人物」と認識されており、「ことセガガガに関してはまぁ(関係者と言えるだろう)」といった声もコミュニティ内から出ている模様だ。なお、両者のやり取りの詳細や、ポスト削除の直接的な原因については、現時点で公式からの発表はなく、あくまでX上で拡散されたスクリーンショットや目撃情報をもとにした話題であることには留意が必要だ。

多根氏は削除の際に「複数の関係者がいる中で不用意でした」という旨のコメントを残したとされており、また「雑誌にも普通に(記録が)残っています」という趣旨の発言もあったと伝えられている。しかし、こうした対応についても「雑誌の記事を提示するだけでよかったのでは」「削除するよりも訂正・補足を残すべきだった」という意見がネット上に寄せられている。

「エキスパート」という肩書きへの疑問の声

今回の一件で注目を集めたのは、多根氏がYahoo!の「エキスパート」という権威ある肩書きを持つライターである点だ。Yahoo!エキスパートは、各分野の専門的知見を持つとして認定されたコメンテーター・ライターを指す仕組みであり、その信頼性が前提となっている。

これに対しネット上では、「エキスパートなら間違えた内容でも削除せず、訂正として残すべきでは」「関係者がいなければ誤情報がそのまま広まっていたのでは」「任天堂のようにSNSをほとんど使わないメーカーの話題だったら事実として定着してしまうのでは」といった指摘が相次いでいる。また「AIがソースとして拾ってしまう」という懸念を示すコメントも見られ、誤情報拡散のリスクについて議論が広がっている。

両論整理:擁護・批判それぞれの立場から

この一件をめぐっては、批判的な意見だけでなく、さまざまな角度からの声も出ている。以下に主な論点を整理する。

  • 批判的な見方:「エキスパートを名乗るなら情報の正確性に責任を持つべき」「削除ではなく訂正投稿で透明性を保つべきだった」「関係者が指摘しなければ誤情報が定着していた可能性がある」
  • 擁護・中立的な見方:「SNS上のカジュアルな投稿まで完全な正確性を求めるのは厳しすぎる」「誤りに気づいて削除したこと自体は誠実な行動とも取れる」「『セガガガ』の開発経緯は公開情報が少なく、記憶違いや情報混同は起きうる」
  • メディア論的視点:「コタツ記事(取材なしの二次情報ベースの記事)問題と同根では」「当事者への取材があれば防げた話」

セガガガとはどんな作品か

『セガガガ』は2001年にセガがドリームキャスト向けにリリースしたロールプレイングゲームで、セガ自身をパロディ化した自虐的なコメディ色の強い作品だ。ゲーム業界内での争いを題材にした独特の世界観と、当時のセガの状況(ドリームキャスト撤退・ハード事業からの撤退)と重なるストーリーが話題を呼んだ。今なお熱烈なファンを持つカルト的名作として知られており、リブートやリマスターを望む声が定期的に上がる作品でもある。

こうした背景から、開発経緯に詳しい関係者が今でもSNS上で活発に発信していることも、今回の一件が注目を集めた一因と言えるだろう。

まとめ:情報発信者の責任が問われる一幕

今回の騒動は、専門家・エキスパートと称される立場の人物がSNSで発信する情報の信頼性や、誤情報発覚時の対応のあり方について改めて考えさせる出来事となっている。多根氏本人からの公式な説明や謝罪については、記事執筆時点(2026年4月)では確認されていない。今後、当事者からの発信や経緯の詳細が明らかになる可能性もあるため、続報に注目したい。

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