Steam Deck OLEDが300ドル値上げ後も即完売——転売懸念と供給不足で入手困難が続く

「転売屋のせいだ」「消費者が高値を認めてしまった」——海外コミュニティの反応は複雑

Valveが2026年5月28日に実施したSteam Deck OLEDモデルの大幅値上げ。それでも再販開始から24時間以内に北米・カナダで完売となり、SNSや掲示板で大きな話題を呼んでいる。

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最大300ドルの値上げを経ても即完売、売上ランキング首位へ

最大300ドルの値上げを経ても即完売、売上ランキング首位へ

Game*Sparkの報道によると、Valveは今回の価格改定でSteam Deck OLEDの1TBモデルを約300ドル(日本円換算で約4万7,000円)引き上げた。通常であれば購買意欲を削ぐはずの大幅値上げだが、再販後の結果は正反対だった。Steamの北米地域における過去24時間の売上ランキングでトップに躍り出るほどの勢いで売れ、あっという間に在庫切れとなったのだ。

なお、今回の値上げは海外向けの措置であり、日本国内での値上げは現時点で告知されていない。国内ではKOMODO STATIONが販売窓口となっているが、こちらも現在は売り切れの状態が続いている。

「転売屋のせいだ」「消費者が高値を認めてしまった」——海外コミュニティの反応は複雑

「転売屋のせいだ」「消費者が高値を認めてしまった」——海外コミュニティの反応は複雑

海外の大手掲示板Redditでは、この事態に対して複雑な反応が広がっているようだ。代表的なコメントをいくつか拾うと、以下のような声が見られた。

「今後もハードウェアの価格は高止まりするだろう。消費者がこの法外な価格でも支払うと証明したのだから」

「90%ぐらいは転売屋がBotを使って買い占めているんじゃないか」

転売や買い占めへの不満は根強く、「住所1か所につき購入者1人に制限すべき」といった対策を求める意見も多く上がっているという。日本でも転売問題はたびたび議論になるが、海外コミュニティの反応もその温度感と大きく変わらない印象だ。

供給不足はしばらく続く見込み——Valveストアページにも注意書き

供給不足はしばらく続く見込み——Valveストアページにも注意書き

海外メディアArs Technicaは、ValveのSteam Deckストアページに「メモリおよびストレージ不足により、一部地域では一時的に在庫切れとなる可能性がある」という注意書きが掲載されていることを紹介している。これはメーカー自身が部品の調達状況に課題を抱えていることを認めた形であり、断続的な供給不足が今後もしばらく継続する可能性があることを示唆している。

一方、オークションサイトeBayでは、OLEDモデル・LCDモデルを問わず中古のSteam Deckが小売価格に近い価格や、高額な送料を上乗せして出品される状況が確認されており、転売市場での流通が活発化しているとみられる。正規ルートでの入手を望むユーザーにとっては厳しい状況が続きそうだ。

Valveのハードウェア戦略に注目が集まる

Valveのハードウェア戦略に注目が集まる

今回の騒動は、Steam DeckというハードウェアがValveにとって重要な事業の柱となっていることを改めて示す出来事ともいえる。価格が跳ね上がっても即完売するほどの需要があることは、ポータブルPCゲーミング市場全体の活況を反映しているとも読み取れる。

Valveは同じく2026年5月にSteam Controller第2世代(99ドル)を発売するなど、ハードウェアラインナップの強化に積極的だ。Steam Deckの需要の高さを踏まえると、今後の生産体制や価格動向にも引き続き注目が集まりそうだ。

▶ 関連: Valve「Steam Controller」第2世代が5月5日発売!トラックパッド・背面4ボタン搭載で価格は99ドル

値上げしても飛ぶように売れる現状が「高値が定着するサイン」と受け取られるのか、あるいは「それだけ魅力的な製品だ」という証明になるのか——見方は分かれるところだが、ユーザーが今できることは再入荷情報をこまめにチェックすることくらいかもしれない。

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