サクナヒメのスマホ版はなぜガチャになったのか――作者コメントが波紋を呼ぶ

サクナヒメのスマホ版はなぜガチャになったのか――作者コメントが波紋を呼ぶ
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「ガチャ以外での運営継続は難しい」――作者が語ったスマホ展開の背景

Sakuna Of Rice and Ruin

2020年にリリースされ、インディーゲームとして異例のヒットを記録した『天穂のサクナヒメ』。その開発スタジオ「えーでるわいす」の関係者とされる人物が、スマートフォン向けタイトル『ヒヌカ巡霊譚』のガチャ採用について言及したコメントが、ゲームコミュニティ内で大きな話題を集めている。

なお、現時点でえーでるわいすおよびTOHO Gamesからの公式声明は出ていない。上記のコメントが開発陣の公式見解であるかどうかも、現時点では確認が取れていない点に留意が必要だ。

「サービス終了」が先行――批判の根拠となった経緯

Sakuna Of Rice and Ruin

コミュニティの反発が特に大きい理由の一つとして、『ヒヌカ巡霊譚』が比較的短期間でのサービス終了を迎えたとされる点が挙げられている。「最速でサ終している以上、やったことは間違い以外の何物でもない」という厳しい声が掲示板上にも多数見られた。

スマホゲーム市場は国内外を問わず競争が激化しており、有力なIPを持つ大手スタジオでさえサービス終了を余儀なくされるケースが後を絶たない。そうした状況下で、インディーブランドであるえーでるわいすがTOHO Gamesと組んでガチャ型モバイルゲームに参入したことが、結果として「ブランドイメージへのダメージ」につながったとの見方がコミュニティ内では広がっているようだ。

資本関係と開発者の裁量――「組んだ相手が悪かった」論

今回の騒動において、もう一つ注目を集めているのが「パブリッシャーと開発者の力関係」という論点だ。スレッド内では「金を出したのは東宝だろうからクライアントの意向は無碍にできない」「ミリオン一発出したくらいでパトロンに逆らって好き勝手できるわけない」といった意見が上がっており、えーでるわいす側が資本力のある出資者の意向を断り切れなかった可能性を示唆する声も少なくない。

「東宝が求めるようなビジネス規模にするならそれしかないから、ブランドを捨てる前提で押し切られたのでは」

一方、この見方に対しては「開発者に夢を見すぎ」という反論もある。映画や深夜アニメ業界でも原作者・脚本家が出資者の意向に左右される構造は珍しくなく、ゲーム業界も例外ではないという指摘だ。クレジット上では「えーでるわいす」が制作(開発ではなく)として関与しているとも言われており、一定の監修は行えた可能性があるとの見解も存在する。

スマホとガチャの相性問題――「タッチ操作ではアクションは難しい」論

今回の議論では、スマートフォンというプラットフォーム自体の特性を問う声も多く上がっている。コントローラーなしのタッチパネル操作は、アクション性の高いゲームと相性が悪いとする意見は以前から根強い。だからこそ「ガチャでキャラクターを売る商法しか成立しない」という論理が、スマホ展開の必然として語られている側面もあるようだ。

ただし、これに対しては「『モンスターハンター NOW』などタッチ操作のみでアクションに挑戦している作品もある」という反論も出ており、スマホのゲーム体験が一概に劣るとは言い切れないという意見も存在する。

「ブランド価値の毀損」はいつ起きたのか――賛否が分かれる分析

今回の件でとりわけ議論を呼んでいるのが、「IPのブランド価値がいつ失われたか」という問いだ。一部の意見では、「スマホゲームとして失敗した時点ではなく、スマホゲームを出すIPと認知された時点でブランドは終わっていた」とも語られており、発表段階でのイメージダウンが取り返せないほど大きいという厳しい見方も示されている。

比較対象として『ブレイブリーデフォルト』シリーズのスマホ展開についても言及するユーザーがいた一方で、「オクトパストラベラーのようにスマホ関連タイトルを経ながらもシリーズが続いているケースもある」とする楽観的な見解も存在する。どちらが正しいかは、今後の展開を見なければ判断しづらいところだ。

「買い切り続編は制作中」――残された希望と懸念

一方で、今回のコメントの中には「買い切りの続編は既に制作中」という言及も含まれている。これをどう受け取るかも意見が割れており、「続編に期待したい」という前向きな反応がある一方、「一度ガチャゲーが出た以上、コンシューマー続編が出ても購買意欲が戻らない」という悲観論も見られた。

また「ガチャゲーで出したこと自体が間違いだった。やるならCSとPCを含めたマルチの買い切り外伝でよかった」という意見も根強い。スマホ市場での戦い方についての議論は、業界全体の課題として引き続き注目されそうだ。

まとめ:事実と憶測を整理する

  • スマホ向けタイトル『ヒヌカ巡霊譚』がガチャ課金型で展開されたことに対し、作者側に近いとされるコメントが「ガチャ以外に運営継続の選択肢がなかった」と言及したとして話題になっている
  • 当該コメントが公式見解であるかどうかは、現時点で確認されていない
  • 短期間でのサービス終了が批判に拍車をかけており、「IP価値の毀損」を懸念する声が多い
  • 資本関係上、出資者であるTOHO Games側の意向が大きく働いた可能性をうかがわせる意見も出ているが、これも憶測の域を出ない
  • 「買い切り続編は制作中」との情報があり、ファンからの期待も残る
  • 現時点で、えーでるわいすおよびTOHO Gamesからの公式発表はない

『天穂のサクナヒメ』が築いたブランドの今後について、続報が待たれる。

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