「Steamで1日25件しか売れなかった」——開発者が正直な失敗報告をX(旧Twitter)に投稿
2026年4月27日、インディーゲーム開発者のshadowlove氏(X: @ShadowloveP)が、自身が手掛けたパズルゲームのSteamリリース初日の結果をX上で公開した。その内容は「DL数25件、大爆死でした」というもので、SNS上で大きな話題を呼んでいる。
問題の作品は「1234」で検索すると見つかるというナンバーパズルゲームで、数字をつなげて消していく、いわゆる連結パズル系タイトルだ。App Store・Google Play・Steamの3プラットフォームで展開されており、Steam版には有料版のほかデモ版も用意されている。Steam Deckのアスペクト比にも対応しているとのことで、開発者なりの工夫は随所に見られる。
失敗の原因を開発者自身が分析——「自分がSteamをほとんど使わない」
shadowlove氏は失敗の要因を率直に語っており、その分析は非常に示唆に富んでいる。
失敗の一番の原因は「自分自身がSteamで、ほとんどゲームをプレイしない」ことでした。Steamのどのページをみんなが見るのか、何が宣伝につながるのかが全くわからない状態でした。ウィッシュリストという単語もわからない、ダウンロードの仕方もわからない、という状況でなんとか作れた
また、本来4月30日リリース予定だったところ、「Indie Live Expo」に紹介してもらえることになったため急遽リリース日を前倒しにしたことも、「かなり悪手だった」と振り返っている。準備不足のまま見切り発車した形になってしまったようだ。
スマホでは成功の部類——プラットフォームの違いが浮き彫りに
対照的に、モバイル版は同日にiOSで125DL・課金者26人という結果を記録した。shadowlove氏はこれまでにスマホアプリで3万DLを達成した実績もあり、モバイル市場では一定の成功を収めてきた開発者だ。X上のフォロワー反応がそのままDL数・課金者数につながるスマホの構造と、まったく異なるSteamの生態系に戸惑いを覚えたと語っている。
この一件を受けてX上のユーザーからは「スマホの暇つぶしとして成り立っているゲームをPCで有料販売しても難しい」「ビジュアルや演出に引きつける要素がないと目に留まらない」といった指摘が多く寄せられた。一方で「デモ版を遊んでみたら面白かったので購入した」「数独みたいに口コミで伸びていく可能性がある」と前向きなコメントも存在しており、ゲーム自体への評価は決して一色ではない。
Steam市場の厳しさ——インディー開発者が直面する現実
Steamには現在、毎日数十タイトルが新規リリースされているとも言われており、埋もれるリスクは非常に高い。とりわけ、シンプルなパズル系タイトルは無料・低価格の競合が多く、有料での差別化が難しいジャンルでもある。ユーザーからは「ビジュアルや連鎖演出など、思わず手が止まる体験を加えると変わるかもしれない」「Steam Deckへの対応はプラスだが、そもそも発見してもらう導線が必要」といった建設的な意見も集まった。
今回の一件はスマホゲームとPC・Steamゲーム市場の構造的な違いをシンプルに示した事例として、多くの開発者にとっても他人事ではない話題となっているようだ。shadowlove氏は購入してくれたユーザーへの感謝を忘れず、「有料でダウンロードしていただいた方にはありがとうございます。Steam Deckで楽しんでください」と締めくくっている。
基本情報
- タイトル:1234つなげるパズル(Steamほか)
- 開発・販売:shadowlove(@ShadowloveP)
- 対応プラットフォーム:Steam / iOS(App Store)/ Android(Google Play)
- ジャンル:ナンバーパズル
- 価格:Steam版 約400円(デモ版あり)/モバイル版 無料(アプリ内課金あり)
- Steam Deck:対応アスペクト比に最適化済み

